ウスターと中濃ソースの違いとは?味・Jas規格と地域格差の真相
ウスターと中濃ソースの違いとは?味・Jas規格と地域格差の真相とはどんな影響があるのか? 詳しい意味を整理してお届けします。
ウスターソース類は、日本農林規格(JAS規格)によって明確に分類されています。規格上の品名はすべて「ウスターソース類」にくくられますが、その中で「ウスターソース」「中濃ソース」「濃厚ソース(とんかつソース等)」の3種類を分ける最大の基準は液体の粘度(粘り気)です。
JAS規格における粘度の測定単位は「パスカル秒(Pa・s)」で規定されています。ウスターソースは粘度が0.2Pa・s未満と極めて低く、水のようにサラサラとした性状です。対する中濃ソースは0.2Pa・s以上2.0Pa・s未満と適度なとろみを持ち、ウスターと濃厚ソースのちょうど中間に位置づけられています。
この粘度の違いを生み出す源泉こそが、原材料における野菜・果実のパルプ分(繊維質)の含有率です。ウスターソースは、トマト、玉ねぎ、人参などの野菜や果汁を煮出し、固形物を徹底的に圧搾・ろ過して熟成させます。そのため繊維質が少なく、沈殿物もわずかです。一方の中濃ソースは、リンゴやトマトなどの果肉やすりおろした繊維質を多く残したまま仕上げるため、自然なとろみとフルーティーな甘みが前面に出る設計になっています。