歯磨き前のフロスが正解?プラーク除去率とフッ素効果を高める新常識

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厚生労働省の調査などでも指摘されている通り、歯ブラシのみで行うブラッシングの歯垢除去率は約60%前後にとどまります。どんなに時間をかけて高級な電動歯ブラシで磨いても、歯間の40%の汚れはそのまま放置されてしまう計算です。ここにフロスや歯間ブラシを組み合わせることで、プラーク除去率は80〜90%台にまで跳ね上がります。

歯垢は放置すると約48〜72時間で石灰化し、歯ブラシでは取れない強固な「歯石」へと変化します。歯石の表面はザラザラしており、さらなる細菌の温床となって慢性的な歯周病を引き起こします。そのため、デンタルフロスは「気が向いたとき」ではなく、毎日最低1回、特に唾液分泌が減少し細菌が繁殖しやすい「就寝前のブラッシング前」にルーティン化することが欠かせません。

口内環境の悪化は、単に口臭や歯の喪失にとどまらず、歯周病菌が血管を通じて全身をめぐることで糖尿病の悪化、動脈硬化、心疾患のリスクを高めることが知られています。夜のわずか2〜3分のフロス習慣は、将来的な全身の健康寿命を守るための最も投資対効果の高いセルフケアと言えます。

山下 哲也

山下 哲也

自動車・モビリティライター

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。

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