「及び」と「並びに」の違いとは?契約書で失敗しない階層ルールと使い方

「及び」と「並びに」の違いとは?契約書で失敗しない階層ルールと使い方の背景について、分かりやすい解説を取りまとめてご紹介します。

日常のビジネス文書や国際契約において、これらの接続詞をどう落とし込むべきか、具体的な文例と英語表現を確認します。

【社内規程・稟議書の例文】
「出張旅費の精算にあたっては、領収書原本及び旅費明細書、並びに上長の承認印が押印された申請書を添付のうえ、経理部へ提出しなければならない。」
(※領収書と明細書という「支出証明の束」と、「承認申請書」という2つの大きな書類群を並列させています)

【英文契約書における対応】
グローバルな契約実務では、日本語の階層構造を英語で正確に再現する必要があります。「及び」と「並びに」を単に「and」だけで並べてしまうと多義的になり、解釈の齟齬が生まれます。

  • and:「及び」に相当する基本的な接続。同一階層の単語を繋ぐ。
  • as well as / together with:「並びに」に相当する大きな括り。前後の句や節を一段階広いスコープで結合させる際に重宝される。
  • and/or:実務上多用されるが、厳密な法的主張では曖昧さを排除するために「A and B, or either of them」などと書き分ける。

「企画及び開発、並びに保守」を英訳する場合、「planning and development, as well as maintenance」のように構造化することで、日本語の持つ階層の意図を正確に海外の取引先へ伝えることが可能です。

山口 彩花

山口 彩花

写真家・フォトエディター

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。

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