アルツハイマーと認知症の違いは?原因や初期症状・進行を徹底比較
アルツハイマーと認知症の違いは?原因や初期症状・進行を徹底比較の基礎知識と応用に迫る! わかりやすい言葉でご紹介しています。
認知症を引き起こす疾患は多岐にわたりますが、臨床上は「4大認知症」と呼ばれる疾患群が全体の9割以上を占めます。それぞれの病態、好発年齢、進行スピード、目立つ症状には明確な差異が存在します。
血管性認知症との症状比較において顕著なのは、血管性認知症が「脳のどの領域が損傷したか」によって症状が限定される点です。記憶力は保たれているのに計算だけができなくなったり、日によって受け答えの明瞭さが全く異なったりする「まだら認知症」を示します。対してアルツハイマー型は、新しいエピソード記憶から一貫して失われていく特徴があります。
レビー小体型認知症との違いでは、初期における「幻視」と「運動機能障害」の有無が大きな鑑別点となります。「天井から子どもが降りてくる」と極めて具体的に訴えたり、手足がこわばって小刻み歩行になったりする症状はアルツハイマー初期にはほぼ見られません。前頭側頭型認知症の行動変化では、恥じらいの感情が薄れ、他人の家の庭に入り込んだりルールを無視したりする「脱抑制」が初期から現れます。病型ごとの鑑別診断が不可欠となるのは、投与すべき薬剤や介護のアプローチが正反対になる場合があるためです。