映画『転校生』小林聡美の伝説と真相|撮影秘話から現在の円熟まで
映画『転校生』小林聡美の伝説と真相|撮影秘話から現在の円熟までにまつわる最新トピックを分かりやすく発信ます。
映画『転校生』は、児童文学作家・山中恒の名作『おれがあいつであいつがおれで』を原作として映画化された作品です。後に『時をかける少女』(1983年)、『さびしんぼう』(1985年)へと続く、いわゆる大林宣彦監督 尾道三部作の記念すべき第1作にあたります。
映画制作の現場において、主人公・斉藤一美役に抜擢された転校生 小林聡美 当時の年齢はわずか16歳。東京都立大学附属高等学校(現・東京都立桜修館中等教育学校)に通う高校1年生の冬から2年生にかけての撮影でした。1979年にTBS系ドラマ『3年B組金八先生』第1シリーズの生徒・安恵美智子役で女優活動をスタートさせていたものの、映画出演は本作が初めてであり、いきなりの映画初主演という重責を担うことになります。
相手役の一夫を務めたのは、子役時代から大林作品の常連であった尾美としのりです。この転校生 尾美としのり 共演によって生まれた化学反応こそが、作品に類稀なリアリティと瑞々しさをもたらしました。男勝りで粗野なしぐさを見せる一美(中身は一夫)と、内股でおどおどと恥じらう一夫(中身は一美)。思春期の揺らぎと性の目覚めをコミカルかつ切なく演じきった二人のアンサンブルは、現在に至るまで「男女入れ替わりドラマ」の到達点として高く評価されています。