90年代渋谷を支配したチーマーとは?暴走族との違いや現在の実態
90年代渋谷を支配したチーマーとは?暴走族との違いや現在の実態の詳細について、専門知識を詳しくお届けします。
チーマーの存在は、日本のファッション史における一大潮流「渋カジ(渋谷カジュアル)」の爆発的流行と表裏一体でした。彼らが愛用したアイテムは、当時の若者たちの憧れの的となります。
バンソン(VANSON)やショット(Schott)のレザージャケット、トニーラマのウエスタンブーツ、レッドウィングのエンジニアブーツ、リーバイス501、そしてゴローズ(goro's)のシルバーアクセサリー。これらを巧みに着こなすスタイルはストリートのアイコンとなり、雑誌『Fine』や『Boon』などの誌面を飾るなど、ポップカルチャーの中心へと躍り出ました。
しかし、1990年代前半に入るとカルチャーとしての純粋さは急速に失われていきます。メディアの過熱報道によって全国から腕自慢の不良や他校生が渋谷へ大量に流入し、急速な凶悪化・武闘派化が進んだためです。
センター街では、通行人を標的にした「カツアゲ(恐喝)」や「オヤジ狩り」、さらには他チームとの凄惨な抗争が白昼堂々と行われるようになりました。鉄パイプやバットを手にした集団乱闘や、一般人を巻き込む集団暴行事件が多発したことで、渋谷は一時期「昼間でも近づくのが危険な街」として社会問題化することになります。