芳賀書店の現在は?倒産と閉店の真相と2026年の再評価を徹底追跡

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神保町古書街の歴史を紐解くと、芳賀書店の創業は1936年(昭和11年)にまで遡ります。戦後の神田神保町において、学術書や古典籍を扱う重厚な古書店が立ち並ぶなか、芳賀書店は早くから映画、演劇、芸能という大衆文化に特化する独自のポジションを築き上げました。

同店の名を不朽のものにしたのが、1970年代から続々と刊行された『芳賀書店シネアルバム』シリーズです。オードリー・ヘプバーンやマリリン・モンローといった往年のハリウッドスターから、ジャン=リュック・ゴダール、フランソワ・トリュフォーらヌーヴェルヴァーグの旗手、さらにはブルース・リーに至るまで、1冊丸ごと特定の俳優や監督を特集したこのシリーズは、当時の映画青年たちのバイブルとなりました。

単なるグラビア本にとどまらず、第一線の映画評論家による緻密なフィルモグラフィや鋭い論考を網羅した編集方針は、出版界でも極めて画期的な試みでした。さらに同店は、映画スチール写真、ロビーカード、ポスター、撮影用台本といった散逸しやすい映画関連資料を体系的に買い取り、販売する「映画資料の総合商社」として君臨。映画関連書籍を探すなら神保町の芳賀書店へ行け、というのが当時の映画ファンの共通言語だったのです。

加えて、著名写真家が手掛けた女優やアイドルの芳賀書店写真集も時代を席巻しました。芸術性とエロティシズムの境界線を攻める尖った出版姿勢は、カルチャーシーンを常に刺激し続け、出版不況以前の神保町を象徴するドル箱コンテンツとして熱狂を巻き起こしました。

鈴木 陽菜

鈴木 陽菜

テックライター兼ウェブディレクター

暮らしを豊かにする便利アイテムや時短アイデアを中心に、実用的な情報をお届けします。

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