日本酒の未開封に賞味期限はない?1年・10年前でも飲めるか徹底解説
日本酒の未開封に賞味期限はない?1年・10年前でも飲めるか徹底解説について専門的な視点から解説いたします。専門家の見解をチェックしてください。
腐ることはないとはいえ、保存状態が悪ければ「劣化」は確実に起こります。グラスに注いだ際、飲用に適しているかを見極めるチェックポイントは「見た目」と「香り」に凝縮されています。
最初の判断材料は液体の色合いです。日本酒は熟成が進むと、糖分とアミノ酸がメイラード反応を起こして自然に淡い黄色から琥珀色へと黄変していきます。澄んだ黄金色や琥珀色であれば健全な熟成の証ですが、問題は「不自然な濁り」です。もともと濁り酒ではない澄み酒に、ホコリのような浮遊物があったり、全体がモヤモヤと白濁していたりする場合、火落ち菌(乳酸菌の一種)が繁殖した「火落ち」という現象が疑われます。火落ちした酒は酸味が異常に強くなり、風味として完全に失格です。
さらに決定打となるのが臭いです。日光や蛍光灯の紫外線に晒されることで発生する「日光臭(獣臭や焦げたゴムのような悪臭)」や、高温環境で生じる「老香(ひねか/たくあんや腐葉土のようなツンとした蒸れ臭)」が強く鼻をつく場合は、劣化が限界を超えている証拠です。香りをかいで直感的に「嫌な臭い」と感じたときは、無理にそのまま飲むのを控えましょう。