膝裏のしこりはがん?痛くない腫れの正体と受診の目安を徹底検証

膝裏のしこりはがん?痛くない腫れの正体と受診の目安を徹底検証に関するポイントを丁寧にまとめました。最新データをご確認ください。

膝裏にしこりを形成する疾患の大半は、関節の構造や組織液の代謝に関連する良性病変です。医療機関で頻繁に診断される代表的な疾患の特徴を整理します。

1. ベーカー嚢腫(膝窩嚢胞)

膝裏のしこりの原因として最も頻度の高い病態です。ベーカー嚢腫症状と原因の背景には、関節内の炎症があります。変形性膝関節症や半月板損傷などによって膝関節内に過剰な関節液(いわゆる膝の水)が溜まると、その液が関節包の隙間から裏側の滑液包へと押し出され、風船のように膨らみます。正座や膝を伸ばした際にピンと張るような違和感を生じることが多く、関節内の炎症が落ち着くと自然に縮小することもあります。

2. 膝裏のガングリオン

関節包や腱鞘から発生するゼリー状の粘液が詰まった良性の瘤です。手首に好発することで知られていますが、膝裏の関節周囲や靭帯付近にできることも珍しくありません。膝裏ガングリオン治療法としては、注射針で内容物を吸引する保存療法が第一選択となりますが、再発を繰り返す場合や神経を圧迫して痺れを伴う場合には、手術による摘出が検討されます。

3. 膝裏の脂肪腫(リポーマ)

皮下組織や筋膜の間に成熟した脂肪細胞が増殖してできる良性腫瘍です。膝裏脂肪腫の特徴は、触れるとゴムのように柔らかく、皮膚の下で比較的スムーズに動く点にあります。成長速度は非常に緩やかですが、数年単位で徐々に巨大化し、膝の屈曲を妨げるサイズに達することもあります。

4. 膝裏しこり押すと痛い原因とは

嚢腫やガングリオンが神経を圧迫している場合や、嚢腫自体に細菌感染を起こして炎症が生じている場合、圧痛が現れます。また、溜まりすぎたベーカー嚢腫の内圧が高まって破裂すると、関節液がふくらはぎへ漏れ出し、強い激痛と赤みを伴う腫れ(偽性血栓静脈炎)を引き起こすため注意が必要です。

森 瞳

森 瞳

ヘルス&ウェルネスアドバイザー

暮らしを豊かにする便利アイテムや時短アイデアを中心に、実用的な情報をお届けします。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest