「アイコスは紙巻きの10倍危険?」医療データが明かす衝撃の真実
「アイコスは紙巻きの10倍危険?」医療データが明かす衝撃の真実についての真相をご紹介します。
10倍説の引き金となった歴史的論文として度々引用されるのが、米国の有名医学誌『JAMA Internal Medicine』に掲載されたスイスの研究チームによる論文だ。この研究では、加熱式タバコの蒸気に含まれる成分を分析した際、刺激性物質であり毒性の強いアクロレインと呼ばれる化合物が、従来の紙巻きタバコと同等あるいは一部の条件下で上回る濃度で検出されたと報告された。
アクロレインは呼吸器の粘膜を激しく刺激し、細胞傷害を引き起こす化合物だ。論文発表当時、海外のニュース記事がこの数値をショッキングに伝え、SNS経由で日本国内に流入する過程で「有害物質が10倍」「発がん性が10倍」と尾ひれがついて広まった。実際には、アクロレインそのものは国際がん研究機関(IARC)の評価で確定的な発がん性物質(グループ1)に分類されているわけではないが、呼吸器への急性・慢性毒性は極めて高く、軽視できないリスクであることに変わりはない。