防火区画のスパンドレル設計でミス頻発?90Cm基準と審査の盲点

防火区画のスパンドレル設計でミス頻発?90Cm基準と審査の盲点に関する詳細情報を分かりやすくまとめました。詳細な解説をご確認ください。

ネット上の技術フォーラムや建築系コミュニティで頻繁に散見される危険な誤解が、「不燃材料認定番号を取得しているアルミスパンドレル不燃材を張れば、防火区画のスパンドレルとして成立する」という思い込みです。これは建材の「不燃性」と構造体の「耐火性能」を完全に履き違えた重大な誤謬と言わざるを得ません。

アルミニウムの融点は約660℃です。一般的な標準火災加熱曲線において、火災発生からわずか数分で炉内温度は700℃を超え、アルミ成型板は跡形もなく溶融・破断します。したがって、外装仕上げにアルミスパンドレルを採用する場合であっても、その内側にスパンドレル納まり詳細に基づいた完全な耐火構造または準耐火構造のバックアップ壁(軽量鉄骨下地に強化石膏ボード二重張り、あるいはロックウール充填による遮熱層)を独立して構築しなければ、防火区画としての効力はゼロとみなされます。

さらに、サッシの防火性能判定に関する告示仕様(防火設備告示仕様)との整合性も見落とせません。区画に面する開口部に設けるサッシについて、防火設備としての型式認定を取得している製品であっても、ガラスの固定方式や額縁周りの耐火断熱材の充填方法がメーカーの認定仕様書と1mmでも異なれば、現場検査で「認定外使用」と判定され、再施工を命じられる事態に直面します。

松本 悠斗

松本 悠斗

サステナビリティ研究家

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。

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