会話で「目が泳ぐ」とは?嘘や動揺の心理と見分け方をプロが徹底解明
会話で「目が泳ぐ」とは?嘘や動揺の心理と見分け方をプロが徹底解明の疑問点について、専門知識を基に徹底解説します。
インターネット上や俗流心理学では「人は嘘をつくとき右を見る」「左上を見たら記憶を思い出している」といった俗説が流布しています。いわゆる神経言語プログラミング(NLP)のアイ・アクセシング・キュー(視線解析モデル)を単純化したものですが、近年の実証心理学研究において、この法則は科学的根拠が乏しいとして見直されています。
実際、英国エディンバラ大学をはじめとする国際的な研究チームが行った実験でも、視線が向く方角と発言の真偽に有意な相関は見出せませんでした。
では、現場のプロはどのように「目が泳ぐ嘘の見分け方」を実践しているのでしょうか。警察の知能犯担当刑事や人事採用のベテランへの取材から導き出された決定的な指標は、「ベースライン(平時の状態)からの逸脱」です。
普段からおしゃべりで身振り手振りが大きい人が、ある質問をされた途端に目をキョロキョロさせて体を固まらせた場合、そこには高い確率で隠し事や強い葛藤が存在します。一方で、普段から人見知りでシャイな人が目を泳がせているのは単なる社会的緊張であり、やましさの証明にはなりません。
さらに注目すべきは「過剰なアイコンタクト」です。巧妙な嘘つきや詐欺的パーソナリティを持つ人物は、「目を逸らすと嘘がバレる」という知識を持っています。そのため、相手の目を一切逸らさず、瞬きもせずに見つめ返してくるケースが少なくありません。視線の揺らぎだけでなく、瞳孔の開き具合、手元の貧乏ゆすり、声のピッチの変化など、全身の挙動不審な人の特徴を複合的に読み解くことが肝要です。