日常生活自立度の判定基準を徹底解剖!要介護度を決める真の分岐点

日常生活自立度の判定基準を徹底解剖!要介護度を決める真の分岐点の要点を詳しく解説してご紹介します。

実務において活用されている日常生活自立度ランク一覧の全貌を整理しました。寝たきり度は生活の自立度に応じてJからCまでの4段階(細分化して8区分)、認知症自立度はIからMまでの7段階(実務上は9区分)で評価されます。

区分・ランク詳細・判定基準の概要具体的な生活実態の目安制度・現場での決定的な影響障害自立度:ランクJ
(生活自立)
何らかの障害等を有するが、日常生活はほぼ自立しており独力で外出できる。
・J1:交通機関を利用して外出
・J2:隣近所への外出程度杖などの歩行補助具を使いながらでも、自分で近所のスーパーや病院に通える状態。要支援または自立と判定されやすく、施設入所や訪問介護の生活援助算定は困難。障害自立度:ランクA
(準寝たきり)
屋内での生活はおおむね自立しているが、介助なしには外出できない。
・A1:介助で外出、日中は大部分離床
・A2:外出頻度が低く、寝たり起きたりの生活家の中では伝い歩きができるが、段差や坂道が怖く、通院には家族の付き添いが必須。通院等乗降介助やデイサービスの利用ニーズが急増。要介護1〜2の主軸ゾーン。障害自立度:ランクB
(寝たきり傾向)
屋内でも介助を要し、日中もベッド上での生活が主体。
・B1:車椅子への移乗、食事が介助で可能
・B2:車椅子への移乗にも全介助を要する自力で立ち上がることができず、排泄や更衣に介助が必要。車椅子生活が中心。要介護3以上へのステップとなり、特養入所検討ライン。褥瘡予防やリフト機器加算に関与。障害自立度:ランクC
(完全寝たきり)
終日ベッド上で過ごし、排泄・食事・着替えにおいて全面的な介助を要する。
・C1:自力で寝返りがうてる
・C2:寝返りもうてない身体の可動域が著しく狭まり、体位変換から胃ろう・喀痰吸引等の医療処置が必要な状態。要介護4〜5に直結。訪問看護・訪問介護の高頻度介入、療養型病院等の優先適用。認知症自立度:ランクI・II
(初期〜見守り期)
ランクI:物忘れはあるが自立。
ランクII:見当識障害や金銭管理等に支障。
・IIa:家庭外で支障(道に迷うなど)
・IIb:家庭内で支障(服薬ミス・火の不始末)日常会話は成立するが、同じ買い物を繰り返す、ガスの消し忘れが増えるなど。II以上で各種公的手当や税金の障害者控除対象。ケアマネによる生活安全管理が必須に。認知症自立度:ランクIII
(介助必須・重大分岐)
日常生活に支障をきたす行動・症状・意思疎通の困難さがあり、介護を要する。
・IIIa:日中を中心に見守り・介助
・IIIb:夜間を中心に見守り・介助徘徊、不潔行為、妄想、着衣失行などがあり、家族が目を離せない状態が頻発。特養の特例入所基準(要介護1・2でも対象)。認知症加算の算定トリガーとなる最大分岐点。認知症自立度:ランクIV・M
(常時介助・医療依存)
ランクIV:常時介護を必要とする。
ランクM:著しい精神症状や重篤な問題行動があり、専門医療機関での対応が必要。激しい暴言・暴力、昼夜逆転による過度の興奮、異食、意思疎通の完全途絶など。精神科病院や認知症専門棟への緊急受入れ対象。在宅限界点であり、要介護度4〜5の根拠。

厚生労働省のガイドラインによれば、これらの基準は「地域や施設等の現場において、保健師や調査員が客観的かつ短時間に判定する」ことを目的として作られています。しかしその簡易さゆえに、実態との乖離を生み出す温床ともなっているのが偽らざる現状です。

山口 彩花

山口 彩花

写真家・フォトエディター

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。

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