魚へんに冬と書く「鮗」の読み方とは?寿司ネタの正体と名前の歴史
魚へんに冬と書く「鮗」の読み方とは?寿司ネタの正体と名前の歴史とは一体何なのか? 背景や要点を整理してお届けします。
「コノシロ」という独特な呼び名には諸説ありますが、なかでも有名なのが平安時代に遡る「子の代(このしろ)」伝説です。
昔、ある豪族に大変美しい一人娘がいました。国司(役人)がその娘を側室に差し出すよう強要した際、親は娘を守るため「娘は病気で急死した」と偽り、娘の代わりにコノシロを棺に入れて火葬しました。コノシロを焼くときの独特な臭いが「人を焼く臭い」に似ていたことから役人を欺くことができ、娘の命を救ったとされています。この「娘(子)の代わり」にした魚という逸話が、名前の由来の一つとして語り継がれています。
また、もう一つの説として、あまりの美味しさにご飯(飯=シロ)が進んで何杯でも代わりが欲しくなることから「飯白(コノシロ)」と呼ばれたという説もあります。
なお、武家社会においては「この城(コノシロ)を焼く」「この城を食う」という語呂が落城や敗戦を連想させて縁起が悪かったため、武士階級の間では食べることを固く禁じられていたという歴史的な一面も残されています。