クレパスとクレヨンの違いを徹底比較!商標の真相と失敗しない選び方
クレパスとクレヨンの違いを徹底比較!商標の真相と失敗しない選び方の全体像を詳しく解説してご紹介します。
入園・入学準備において、園や学校からの指定品にクレヨンとクレパスの混在が見られるのには、小児の発達心理学および身体機能の発達段階(微細運動スキル)に基づいた合理的な理由があります。
1歳から3歳児を中心とする保育園・幼稚園の年少期では、手指の独立した筋肉が未発達であり、筆記具を手のひら全体で強く握りしめる「手掌把握(パワーグリップ)」で描くのが自然な姿勢です。この時期の子どもに軟らかいクレパスを持たせると、握り潰してしまったり、紙に押し付けた瞬間にポキポキと折れてしまったりして、描く行為そのものへのストレスにつながります。また、手や机が著しく汚れることも集団保育における管理上の負担になります。そのため、未就園児〜年少・年中クラスでは、硬くて折れにくく汚れにくいクレヨンが推奨されるのが一般的です。
対照的に、小学校入学準備(新1年生)の学用品リストでは、文部科学省の学習指導要領に沿った図画工作科の授業内容に対応するため、大半の学校でクレパス(またはオイルパステル)が指定されます。
小学校低学年の図工では、「混色によって新しい色を作る」「下地の色を塗った上に別の色を重ね、ヘラで削って模様を出す(スクラッチ技法)」「指でこすって光や風を表現する」といった多様な造形表現を体験させることが指導計画に組み込まれています。硬いクレヨンでは塗膜が薄くワックスが油分を弾いてしまうため、これらの技法を実践することが技術的に困難です。小学校入学を機にクレヨンからクレパスへと切り替えることは、子どもの手指の巧緻性(こうちせい)の向上と、表現の幅を広げる教育的アプローチの両面から理にかなったステップといえます。