なぜ今も街にある?有限会社と株式会社・合同会社の違い&残す理由
なぜ今も街にある?有限会社と株式会社・合同会社の違い&残す理由の具体的な内容に迫る! 専門的な視点で紐解きます。
経済メディアおよび法務関連の現場ヒアリングでは、特例有限会社を維持する経営者と、株式会社へ移行した経営者の間で明確な意識の分かれ道が見られます。
地方都市で精密板金加工業を営む2代目社長(50代)は、取材に対して次のように語っています。
「先代から有限会社の看板を引き継ぎました。取引先は大手重工メーカー系列が中心ですが、有限会社だからといって取引を断られたことは一度もありません。むしろ『お父さんの代から長く続いているしっかりした会社』と見てもらえます。役員の更新登記を気にする必要もなく、決算も外部に晒さなくていい。変えるメリットが見当たらないのが本音です」
一方で、IT受託開発を行う有限会社を5年前に株式会社へ商号変更した経営者(40代)からは、異なる現場実感が聞かれます。
「新卒採用や中途採用の面接で、若い求職者から『有限会社って何ですか?倒産しそうな古い会社なんですか?』と無邪気に聞かれたことがきっかけでした。BtoBの新規開拓でも、若いベンチャーや外資系企業が相手だと有限会社というだけで稟議が通りにくかった。商号変更に約10万円かかりましたが、採用の応募数は確実に増えました」