胃カメラの全身麻酔は本当に無痛?鎮静剤との違いや費用・リスク解説
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口コミサイトや体験ブログを見ると、静脈内鎮静法を利用した受診者の約8〜9割が「過去の苦痛が嘘のように快適だった」「次からも絶対にこれにする」と高評価を寄せています。しかし、残りの1〜2割からは「全く眠れず、普通にオエッとなって地獄だった」「体が重いのに意識だけはっきりしていて怖かった」という不満の声が上がっているのも紛れもない事実です。
なぜ同じ薬を使っても、これほど体験に差が生まれるのでしょうか。消化器内視鏡の臨床現場では、鎮静剤が効きにくい体質や生活習慣が明確に確認されています。
代表的な要因の一つが「日常的な飲酒習慣」です。普段から大量にアルコールを摂取している人は、肝臓の薬物代謝酵素が活発に働いており、アルコールと作用機序が似ているベンゾジアゼピン系鎮静薬に対する耐性がついています。そのため、標準的な投与量では脳の覚醒レベルが下がりにくく、意識が冴えたままになりがちです。
また、睡眠導入剤や抗不安薬を日常的に服用している人も同様に薬への慣れ(交差耐性)が生じているため、効き目が鈍くなります。さらに「絶対に苦しい思いをしたくない」という過度の緊張や恐怖心から交感神経が極度に興奮している場合、薬の鎮静作用をアドレナリンが上回ってしまい、入眠に至らないケースが見られます。特に20代〜30代の若年層は新陳代謝が活発なため、高齢者よりも薬が早く分解されやすい傾向があります。
嘔吐反射を抑えて苦しくない方法を模索している場合、自分がこれらの特徴に当てはまるかどうかを事前に医師へ申告することが欠かせません。耐性がある患者に対しては、鎮静薬の種類を変更したり、鼻から細いカメラを通す「経鼻内視鏡」と少量の鎮静剤を組み合わせたりするなど、個別の対策を講じることが可能です。