今すぐ必要なペンはどこ?街の穴場文房具店と深夜ルートガイド
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道具としての文房具がこれほどまでに人を惹きつけるのはなぜか。その熱狂を象徴するのが、ユーザーの直接投票によって機能性と革新性を競い合う「文房具総選挙」の盛り上がりだ。ノック式蛍光ペンの進化、消しカスの散らばらない卓上クリーナー、手首への負担を極限まで減らした人間工学グリップ。毎年更新される受賞作の数々は、日本のものづくりが持つ執念の結晶と言っていい。
テレビや雑誌で筆記具の魅力を発信し続ける文房具ソムリエールの菅未里氏は、文房具を「自分の感情をコントロールするための最も身近な装置」だと説く。お気に入りの色をまとうだけで、億劫な事務作業が自己表現の場へと変わる。また、文具コンサルタントとして国内外のプロダクトを見つめてきた土橋正氏は、道具が持つ佇まいや触感、紙とペン先が触れ合う瞬間の微小な音にこそ、思考を研ぎ澄ますトリガーがあると指摘する。画面をタップするだけでは決して手に入らない身体的快感。それこそが、私たちがわざわざ店舗へ足を運ぶ最大の理由なのだ。