新世界国際劇場の現在と閉館の真相|昭和レトロ名館の跡地と歴史の全貌
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新世界国際劇場が全国の映画ファンから伝説視されていた理由は、その唯一無二の興行形態にありました。館内は地上階と地下階で完全に異なる世界が広がっており、訪れる客層も明確に分かれていました。
1階・2階のメインスクリーンで提供されていた新世界国際劇場の料金システムは、大人1,000円前後で洋画旧作を3本立てで鑑賞できるという破格の設定でした。しかも完全入替制ではなく、一度入場すれば朝から最終回まで居座ることが可能。上映作品はハリウッドのアクション大作からサスペンス、B級カルト映画まで多岐にわたり、硬軟織り交ぜた独自のプログラム編成が職人技のように光っていました。
一方、地下に階段を降りると現れるのが新世界国際地下劇場でした。こちらは主に成人映画(ピンク映画・ゲイポルノ等)を上映する専門館であり、昭和のアングラ文化が手つかずのまま息づくディープな空間として知られていました。薄暗い場内、独特の匂い、パイプ椅子が並ぶロビーなど、現代の清潔なシネコンでは決して味わえない「都市の裏面史」を体現する場所でもあったのです。