Wi-Fiルーターを壁際に置くと遅い?電波遮断の真相と壁掛け裏ワザ

Wi-Fiルーターを壁際に置くと遅い?電波遮断の真相と壁掛け裏ワザについて徹底解説いたします。詳細な分析をご確認ください。

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「リビングでは爆速なのに、壁を1枚隔てた寝室では圏外寸前になる」という現象の背景には、住居の壁材によるWi-Fiルーター壁の電波遮断特性の差が存在します。日常生活で使われる電波は、周波数が高くなるほど直進性が強くなり、障害物を回り込む性質(回折性)が低下します。現在主流である2.4GHz帯、5GHz帯に加えて、Wi-Fi 6EやWi-Fi 7で実用化された6GHz帯は、高速大容量通信を実現する一方で、壁材による減衰の影響を極めて受けやすい弱点を持っています。

建材ごとの電波への影響を詳細に把握するため、総務省の電波利用環境実証データおよび主要ネットワーク研究所の実測値をもとに、材質別の電波減衰度と実効透過率を比較したものが以下のデータです。

材質・建材の種類周波数別の減衰量(目安dB)実効電波透過率電波への影響と通信実態木製ドア・合板・石膏ボード2.4GHz: -1〜3dB
5GHz: -3〜5dB
6GHz: -4〜7dB約60%〜80%一般的な居室間の仕切り壁。電波はある程度通過するが、枚数が重なると急激に帯域が狭まる。防音合わせガラス・複層断熱窓2.4GHz: -4〜8dB
5GHz: -10〜15dB
6GHz: -14〜20dB約20%〜40%Low-E金属膜コーティングが電波を強烈に反射。ベランダ越しやサンルームへの通信を阻害。軽量気泡コンクリート(ALC)2.4GHz: -6〜10dB
5GHz: -12〜18dB
6GHz: -18〜25dB約10%〜25%内部の気泡構造と厚みにより広域帯域が減衰。階層間や防火区画を隔てた通信は極めて困難。モルタル壁(メタルラス金網入り)2.4GHz: -12〜20dB
5GHz: -20〜30dB
6GHz: -25〜35dB以上1%以下〜5%壁内部に張り巡らされた金属製網が電波を反射・シールド。木造古民家や旧式アパートで通信が途切れる主因。鉄筋コンクリート(RC造界壁)2.4GHz: -15〜25dB
5GHz: -25〜35dB以上
6GHz: -35〜45dB以上実質0%〜2%
(ほぼ完全遮断)Wi-Fiルーター鉄筋コンクリート電波届かない理由の根源。格子状の鉄筋と密実なセメント層が電波を物理ブロック。

鉄筋コンクリート(RC)住宅に住むユーザーから「ルーターを置いた部屋を一歩出ただけで動画が止まる」という相談が絶えないのは、この物理的特性による必然です。RC壁内部にある鉄筋の網目ピッチ(約10cm〜15cm間隔)は、Wi-Fiの電波(5GHz帯で約6cm、2.4GHz帯で約12cm)と同等からそれ以下のスケールとなるため、電波にとっては金属の壁そのものとして機能してしまいます。単一の強力ルーターを壁際に設置しても、壁の向こう側への電波透過は物理的に不可能です。

井上 凛

井上 凛

シニアコンテンツプロデューサー

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。

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