残尿感がずっと続く原因は?痛くない違和感の正体と男女別の治し方
残尿感がずっと続く原因は?痛くない違和感の正体と男女別の治し方についての疑問解決ガイドをご紹介します。
泌尿器の構造は男女で大きく異なるため、現れる疾患にも明確な性差があります。それぞれの性別特有の背景を正しく把握することが、早期解決への近道です。
女性に多い要因:膀胱炎の治りきらなさ・過活動膀胱・間質性膀胱炎
残尿感がずっと続く女性の原因として最も頻度が高いのは、急性膀胱炎の不完全な治癒です。処方された抗菌薬を自己判断で途中でやめてしまうと、菌が完全に死滅せず慢性化し、排尿痛が消えても残尿感だけがくすぶり続ける事態に陥ります。これが一般的な膀胱炎で残尿感が治らない理由の代表格です。
さらに、突然我慢できない尿意に襲われる「過活動膀胱」や、膀胱粘膜の慢性的な炎症によって蓄尿時に下腹部痛や不快感が生じる「間質性膀胱炎(ハンナ潰瘍型・非ハンナ潰瘍型)」も女性に好発します。出産経験や加齢に伴う骨盤底筋の緩みから子宮や膀胱が下がる「骨盤臓器脱」によって、尿道が圧迫されて残尿が生じるケースも臨床現場では多数報告されています。
男性に多い要因:前立腺肥大症と慢性前立腺炎
一方、残尿感がずっと続く男性の病気として突出して多いのが、尿道を取り囲む前立腺が大きくなる「前立腺肥大症」です。50代以降の男性の有病率が急増し、肥大した前立腺が尿道を物理的に圧迫することで、尿の勢いが落ち、排尿後も実際に膀胱内に多量の尿が残ってしまいます。
若年層から中年層の男性では、長時間の座位や会陰部の圧迫、疲労などを契機に起こる「慢性前立腺炎」が目立ちます。鈍い下腹部痛や会陰部の違和感とともに、しつこい残尿感に悩まされるケースが後を絶ちません。