本屋大賞2022全順位まとめ!同志少女の衝撃と傑作10選の現在地
本屋大賞2022全順位まとめ!同志少女の衝撃と傑作10選の現在地にまつわる最新トピックを分かりやすく発信ます。
大賞作の影に隠れることなく、2022年は上位作品すべてが各文学賞を総なめにするハイレベルな当たり年でした。特に2位から5位までの作品は、読者の価値観を根底から揺さぶる傑作ばかりです。
2位:青山美智子『赤と青とエスキース』――絵画が繋ぐ奇跡の連作短編
前年の『お探し物は図書室まで』(2位)に続き、2年連続で本屋大賞2位を獲得した青山美智子氏の代表作。オーストラリア・メルボルンで描かれた1枚の絵画「エスキース」を巡り、日本と現地を行き来しながら、異なる登場人物たちの人生が交錯していきます。軽やかな筆致でありながら、最終章ですべてのピースが鮮やかに嵌まり合う構成美は圧巻。「読後、世界の色が鮮やかに塗り替えられる」と読者の感想評判でも極めて高い満足度を誇っています。
3位:一穂ミチ『スモールワールズ』――ままならない人間の孤独と愛
BL小説界のトップランナーとして知られていた一穂ミチ氏が、一般文芸への進出でその恐るべき才能を世に見せつけた短編集。第165回直木賞候補、第43回吉川英治文学新人賞受賞。夫婦関係の破綻、秘密を抱えた姉弟、刑務所にいる男との文通など、誰にも言えない小さな世界で息を潜める人々の機微を、残酷なまでの解像度で描き出しました。知恵袋や読書コミュニティでも「1編読むごとに深いため息が出る」「短編小説の最高峰」と絶賛されています。
4位:朝井リョウ『正欲』――「多様性」という言葉の欺瞞を撃ち抜く問題作
作家生活10周年の記念碑的作品であり、第34回柴田錬三郎賞を受賞。自分が明日死なないための「拠り所」が、世間の言う「正常」からかけ離れていたとき、人はどう生きればいいのか。水フェチという性的指向を通じて、マジョリティが無自覚に押し付ける「共感」や「包摂」の暴力性を容赦なく暴き立てました。2023年には岸善幸監督、稲垣吾郎・新垣結衣主演で映画化され、日本アカデミー賞をはじめ数々の賞を受賞。文庫化された現在も、SNS上で議論が絶えない現代の必読書です。
5位:浅倉秋成『六人の嘘つきな大学生』――就職活動の暗部を抉る青春ミステリ
「伏線の狙撃手」と称される浅倉秋成氏の出世作。急成長を遂げるIT企業の最終選考に残った6人の就活生が、たった1人の内定枠を巡って暴き合いに堕ちていく密室心理サスペンスです。「善人」と「悪人」の境界線をめぐるどんでん返しの連続はエンタメ小説の極致。2024年の実写映画化決定ニュースを皮切りに、角川文庫版も爆発的な売れ行きを記録し、今や就活生だけでなく現役ビジネスパーソン必読のバイブルとなっています。