ほいさっさの本当の意味とは?発祥の由来と現代の使われ方を徹底解剖
ほいさっさの本当の意味とは?発祥の由来と現代の使われ方を徹底解剖の基礎知識と応用に迫る! 専門的な視点で紐解きます。
この親しみ深いフレーズが国民的な認知度を獲得した決定的な契機は、1938年(昭和13年)に発表された童謡『お猿のかごや』(作詞:山上武夫、作曲:海沼実)にあります。小田原の山道を舞台に、猿の駕籠かきが人間さながらに峠を越えていくユーモラスな情景を描いた本作において、リフレインとして効果的に反復されたのが「エッサ エッサ エッサホイサッサ」という小気味よい掛け声でした。
作詞を手がけた山上武夫氏の回顧録や当時の制作関係者の証言によると、この歌詞は単なる架空の思いつきではありませんでした。東海道の宿場町として栄えた小田原や箱根八里の険しい山道を、江戸時代の駕籠かき(雲助や宿場人足)が息を合わせて駆け抜けた当時の情景スケッチが色濃く反映されています。客を乗せた重い駕籠の前棒と後棒を担ぐ2人の担ぎ手にとって、一歩の足並みの乱れは即座に滑落や転倒といった致命的な事故につながるリスクを孕んでいました。
息を吸い込む瞬間に「エッサ」、踏みしめる瞬間に「ホイサッサ」と発声することで、互いの重心移動を音響的に同期させていたのです。近代化によって駕籠という乗り物そのものは明治初期に急速に姿を消したものの、その身体知は子守唄や民謡、そして昭和の童謡という器を通じて、形を変えて生き残ることとなりました。