浪越徳治郎の伝説と真実|モンローを救った指圧の父の生涯
浪越徳治郎の伝説と真実|モンローを救った指圧の父の生涯の注目ポイントを丁寧に掘り下げてご紹介します。
浪越徳治郎の名を語る上で欠かせないのが、世界的なVIPやスターたちとのドラマチックな交流です。数ある浪越徳治郎のエピソードの中でも、最大のハイライトとして語り継がれているのがマリリン・モンローへの施術劇です。
1954年(昭和29年)2月、大リーガーのジョー・ディマジオとの新婚旅行で来日中だったマリリン・モンローは、過密日程と胃痙攣(急性胃腸炎)による激痛で帝国ホテルのベッドから動けない重篤な状態に陥りました。米軍の軍医もお手上げとなる中、白羽の矢が立ったのが浪越徳治郎でした。当時の特番インタビューや自著『指圧の心』で語られた記録によると、徳治郎は素肌への直接指圧を主張。ベッドに横たわるモンローの腹部や背部の指圧点(ツボ)へ的確な持続圧を加えることで、わずか数時間で劇的に痛みを緩和させ、翌日には彼女を元通りの笑顔で公務へ復帰させました。
この一件で全米に「SHIATSU」の奇跡が報道され、徳治郎の名は一躍世界的なものとなります。さらに1976年(昭和51年)、格闘技世界一決定戦でアントニオ猪木と対戦するために来日したプロボクシング世界ヘビー級王者モハメド・アリも、浪越の噂を聞きつけて直接指圧を要請。コンディショニング施術を受けたアリは、徳治郎の指の力強さと人懐っこい人柄に感銘を受け、試合前の極限の緊張状態を解きほぐしたと伝えられています。政治界でも吉田茂元首相をはじめとする歴代首脳の専属ケアを担当するなど、その実力は国内外の権力者たちから絶対的な信を置かれていました。