ハートの女王と赤の女王の違いとは?実在モデルの真相と暴君の正体

ハートの女王と赤の女王の違いとは?実在モデルの真相と暴君の正体の詳細について、最新情報を詳しくお届けします。

ハートの女王といえば、意に沿わない臣下や庭師に対して即座に「首をはねろ!」と言い放つ血も涙もない言動がトレードマークです。この狂気的なキャラクター造形には、イギリス史における血塗られた権力闘争と、当時の王室に対する辛辣な風刺が色濃く反映されています。

歴史研究者や文学研究者の間で最も有力視されている元ネタの筆頭が、15世紀の薔薇戦争においてランカスター派を実質的に率いた王妃マーガレット・オブ・アンジュー(1430–1482)です。彼女は精神を病んだ夫ヘンリー6世に代わって事実上の最高権力者となり、敵対勢力を容赦なく処刑台へ送った苛烈な女性として知られます。

作中でトランプ兵たちが「白い薔薇を植えてしまった失態を隠すため、赤いペンキを塗りたくる」有名な場面は、まさにランカスター家(赤薔薇)とヨーク家(白薔薇)の血みどろの内乱を痛烈にパロディ化したものに他なりません。

さらに、キャロルが生きた19世紀当時の大英帝国君主、ヴィクトリア女王のパロディであるという説も根強く支持されています。当時、絶大な権力を持っていたヴィクトリア女王と、その影に隠れがちだった夫アルバート公の関係性は、短気で支配的なハートの女王と、常に妻の顔色をうかがい裏で処刑命令を宥めて回る情けない「ハートの王」の力関係と見事なまでに合致しています。

森 瞳

森 瞳

ヘルス&ウェルネスアドバイザー

暮らしを豊かにする便利アイテムや時短アイデアを中心に、実用的な情報をお届けします。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest