口腔カンジダはキスでうつるのか?感染の真相と見分け方を徹底検証
口腔カンジダはキスでうつるのか?感染の真相と見分け方を徹底検証とはどのようなものなのか? 詳しい意味を丁寧に紐解いて紹介します。
朝起きて鏡を見たとき、舌の上が真っ白になっていると激しいショックを受けるものです。しかし、その白い付着物がすべてカンジダ症というわけではありません。成人の多くに見られる生理的な「舌苔(ぜったい)」と、病的な口腔カンジダ症の症状には、明確な臨床的識別基準が存在します。
決定的な識別ポイントは、清潔なガーゼや綿棒で白い部分を優しく拭い取ったときの粘膜の反応です。舌の白い苔と見分け方を整理すると、通常の舌苔は舌の表面にある「糸状乳頭」の隙間に食べかすや剥がれた角質が付着したものであるため、簡単には剥がれず、少し力を入れてこすっても下から出血することは基本的にありません。
これに対し、最も代表的な「偽膜性(ぎまくせい)カンジダ症」の白い苔(白苔)は、菌糸と壊死した上皮細胞の塊です。ガーゼなどで軽くこすると消しゴムのカスのようにポロポロと剥がれ落ちる特徴があります。そして最大の特徴は、剥がれた後の粘膜が真っ赤に充血してただれており、時にじわじわと点状に出血し、激しいヒリヒリ感(灼熱痛)を伴う点です。
さらに注意を要するのは、カンジダ症が「白くならない」ケースも多々あるという事実です。主に以下の病型が存在します。
- 偽膜性カンジダ症:頬粘膜、舌背、上顎などに白い苔状の斑点が多発する最も典型的なタイプ。味覚の違和感や軽い痛みを伴う。
- 紅斑性(萎縮性)カンジダ症:白い苔を作らず、舌の表面の凹凸が消失してツルツルになり(舌乳頭の萎縮)、粘膜全体が真っ赤に炎症を起こすタイプ。熱いものや塩辛いものが激痛として染みるため、患者の苦痛が極めて強い。
- 肥厚性カンジダ症:慢性化し、粘膜の上皮が過角化して硬い板状の白い病変を形成するタイプ。簡単には剥がれず、白板症との鑑別が求められる。
- カンジダ性口角炎:唇の両端(口角)が赤く裂け、びらんやかさぶたを繰り返す病態。高齢者の義歯不適合や唾液の溜まり込みが誘因となる。