面積が正しい世界地図の衝撃!日本やアフリカの本当の大きさを徹底検証

面積が正しい世界地図の衝撃!日本やアフリカの本当の大きさを徹底検証の見逃せないポイントをわかりやすく整理しました。

これまでの等積図法(面積が正しい図法)は、面積を正しく保とうとすればするほど陸地の形状が不自然に歪むというジレンマに直面してきました。この数十年来の壁を打ち破ったのが、建築家であり構造家でもある鳴川肇氏です。

鳴川肇によるオーサグラフ開発の経緯は、幾何学と立体構造への探求から始まりました。鳴川氏は地球表面を約96の領域に細分化し、球体をいったん正四面体(三角錐)へ歪みなく投影した上で、その正四面体を切り開いて長方形の平面へと展開するアルゴリズムを構築。1999年にその基礎理論を発表し、2016年には日本最高峰のデザイン賞である「グッドデザイン賞」にて、建築やプロダクトを抑えて地図として史上初となるグッドデザイン大賞を受賞しました。

オーサグラフ世界地図の特徴は、面積比をほぼ正確に保ちながら、陸地の極端な変形を抑え、さらに平面上でタイルのように上下左右どこまでも繋げられる点にあります。従来の地図では北極や南極、太平洋が端で切断されていましたが、オーサグラフでは視点を自由に動かすことができ、南極大陸を中心とした全地球や、南米とアフリカが海を挟んでどう向き合っているかをありのままに視覚化できます。

対照的な存在として知られるのがガル・ピーターズ図法の真相です。1970年代に歴史学者アルノ・ピーターズが「メルカトル図法は白人至上主義・欧米帝国主義の産物であり、南半球の発展途上国を不当に小さく見せている」と激しく告発し、みずからの等積図法をプロパガンダ的に喧伝しました。しかし、地理学界からは「19世紀のジェームズ・ガルの図法を流用しただけであり、赤道付近のアフリカが引き伸ばされて形状が破壊されている」と猛烈な批判を浴びました。ピーターズの政治的論争を経て、形状の自然さと面積の正確さを高度に両立させたオーサグラフの登場は、地図の歴史における真のブレイクスルーと呼ぶにふさわしい成果です。

前田 葵

前田 葵

サステナビリティ研究家

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。

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