セットアッパーとは?抑えとの違いや過酷な役割・評価基準を徹底解剖
セットアッパーとは?抑えとの違いや過酷な役割・評価基準を徹底解剖について見逃せない 事実を分かりやすい構成で解説いたします。
華々しい記録の裏で、現場の首脳陣やトレーナーが口を揃えて語るのがセットアッパーの「異常なまでの勤続疲労」である。なぜ彼らは「最も過酷」と形容されるのか。その真相は、公式記録に現れない「ブルペンでの球数」にある。
元巨人のセットアッパーとして活躍した山口鉄也氏や元阪神の久保田智之氏らがメディアのインタビューや手記で明かしている通り、中継ぎ投手の戦いはマウンドに上がる前から始まっている。「6回から肩を作り始め、7回のピンチで一度ピークまで仕上げる。しかし先発が踏ん張ったためベンチ待機。8回に改めて急ピッチで作り直して登板する」。
つまり、公式記録上は「1イニング・15球」の登板であっても、裏のブルペンでは試合中に30球〜50球以上の全力投球を繰り返しているのだ。さらに登板しなかった試合でも、展開次第で毎日のように肩を作っては冷ます作業を強いられる。これこそが、ファンやメディアの間で問題視される「隠れ登板過多(酷使)」の正体である。
SNSやネット掲示板(5ちゃんねる等)でも、シーズン中盤を迎えると「〇〇が今日もブルペンで準備している」「3連投なのに回跨ぎは壊れる」「首脳陣は替えがきくと思っているのか」といったファンの悲痛な書き込みが後を絶たない。クローザーは「9回の頭から、セーブシチュエーションのみ」と起用条件が明確に限定されているケースが多いが、セットアッパーは「回跨ぎ(7回途中からの火消し)」や「同点の8回」など、ベンチの都合で過酷なスクランブル発進を求められやすい組織的な歪みを背負わされている。