ヘイトスピーチとは?どこからが違法?誹謗中傷との違いや罰則を完全解説
ヘイトスピーチとは?どこからが違法?誹謗中傷との違いや罰則を完全解説とはどのようなものなのか? 背景や要点を整理してお届けします。
混同されやすい言葉に「誹謗中傷」や「ヘイトクライム」があります。これらは対象となる客体と行為の態様において本質的な相違を持っています。
ヘイトスピーチと誹謗中傷の違いは、攻撃の標的が「個人固有の属性・人格」か「変えられない集団の属性」かにあります。誹謗中傷は個人の容姿、能力、私生活上の行動などを根拠なく中傷する行為で、刑法の侮辱罪(刑法231条)や名誉毀損罪(刑法230条)の対象となります。これに対し、ヘイトスピーチは「〇〇人だから」「特定のルーツを持つから」という集団全体の属性を理由に攻撃を加える点に特徴があります。
一方、ヘイトクライムとの違いは、行為が「言動(言葉・表現)」にとどまるか、「物理的な犯罪行為」に発展しているかという点です。人種や宗教、性的指向に対する憎悪を動機として行われる暴行、脅迫、器物損壊、放火などの実力行使はヘイトクライム(憎悪犯罪)と呼ばれ、欧米では量刑を加重する特別法が設けられている国も少なくありません。