車の心臓を守るオルタネーターの正体と故障前兆
車の心臓を守るオルタネーターの正体と故障前兆の全体像を詳しく解説してご紹介します。
車を走らせるための電気はすべてバッテリーから供給されていると誤解されがちですが、実際はまったく異なります。オルタネーターとは、エンジンの回転力を利用して電力を生み出す「車載用の小型発電機」です。車が走っている最中に消費されるヘッドライト、エアコン、カーナビ、ECU(電子制御ユニット)の電力は、すべてオルタネーターがリアルタイムで発電して賄っています。
ここで整理しておきたいのが、バッテリーおよび昔の車に使われていたダイナモとの機能的な違いです。
- バッテリーとの違い:バッテリーは「電気を貯める容器(蓄電池)」、オルタネーターは「電気を生み出す装置(発電機)」です。エンジン始動時のみバッテリーの電力でセルモーターを回し、一度エンジンがかかればオルタネーターが発電を開始して車両全体へ給電しつつ、バッテリーへ充電(蓄電)を行います。
- ダイナモとの違い:ダイナモは直流電流(DC)をそのまま発電する旧世代の発電機です。一方、オルタネーターは交流電流(AC)を発電し、内部のダイオード(整流器)で直流に変換します。低回転域のアイドリング時でも十分な発電能力を維持できるため、1960年代後半以降の市販車はすべてオルタネーターに置き換わりました。