ブラジル産鶏肉の安全性は?安さの裏側と危険性の噂を徹底検証

ブラジル産鶏肉の安全性は?安さの裏側と危険性の噂を徹底検証の背景について、最新情報を取りまとめてご紹介します。

国産若鶏もも肉が100gあたり120〜160円前後で推移するのに対し、ブラジル産は100gあたり60〜80円台、業務スーパーの2kgパックであれば100gあたり50円前後の破格値で販売されるケースも珍しくありません。この圧倒的な価格差を目にすると、「何か危険なコストカットをしているのではないか」と勘繰りたくなるのも自然な心理です。

しかし、取材と産業データが示すブラジル産鶏肉の安い理由は、危険性とは無縁の「農業大国ならではの構造的優位性」にあります。

第一の要因は、飼料の完全自給です。鶏の飼育コストの約60〜70%を占めるのがトウモロコシと大豆粕ですが、日本は飼料作物の大半を海外からの輸入に依存しています。一方、ブラジルは世界最大級のトウモロコシ・大豆生産国であり、自国で収穫した穀物を輸送費をかけずにそのまま鶏舎へ供給できます。飼料の調達コストだけで、日本国内の生産者とは決定的な差が生まれます。

第二の要因が、「インテグレーション(垂直統合)」と呼ばれるメガスケール生産です。JBSやBRFといった世界最大手の食肉加工企業が、種鶏の管理から孵化、飼料配合、契約農家での肥育、最新鋭ラインでの解体・急速冷凍、輸出船への積み込みまでを一貫管理しています。日本の養鶏場とは桁違いの広大な敷地で、数百万羽単位のブロイラーを自動化された設備で集中肥育するため、1羽あたりの生産管理コストが極小化されるのです。

さらに、日本人が好む「もも肉」と、欧米で需要が高い「むね肉」を国際間で部位ごとに最適輸出できる貿易構造も、日本市場へもも肉を安価に供給できる大きな要因となっています。

小林 直樹

小林 直樹

トレンドリサーチャー

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。

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