浄水器は意味ない?買って後悔する理由とカビ汚染の真相【徹底検証】

浄水器は意味ない?買って後悔する理由とカビ汚染の真相【徹底検証】とはどんな影響があるのか? 背景や要点を整理してお届けします。

日本全国どこでも水道水が同じ状態であるとは限りません。蛇口から出てくる水質は、お住まいの建物の給水設備や築年数によって大きく左右されます。「浄水器が本当に必要かどうか」の判断は、建物の構造と密接に連動しています。

特に注意が必要なのが、中高層マンションに多く見られる受水槽方式(貯水槽)です。道路の下を通る水道本管から引き込まれた水は、一度敷地内の受水槽に貯留され、ポンプで屋上の高置水槽へ汲み上げられた後、各戸へ自然流下します。建築物衛生法により有効容量10立方メートルを超える受水槽は年1回の清掃点検が義務付けられていますが、小規模な賃貸マンションや管理組合の機能が形骸化した築古物件では、メンテナンスが不十分なケースが存在します。

受水槽の劣化や通気管の防虫網破れ、長期間の滞留による残留塩素濃度の低下、さらには昭和から平成初期に敷設された亜鉛めっき鋼管の経年劣化による赤錆の混入など、「受水槽の水道水が生臭い」「朝一番の水がわずかに赤褐色を帯びる」といったトラブルが実際に発生しています。直結給水方式(増圧ポンプで本管から直接各戸へ送水する方式)への改修が進んでいない築30年超の集合住宅では、給水管由来のサビや微粒子を遮断するための物理フィルターとして、浄水器の設置は極めて有効な防衛策になります。

一方、賃貸住宅における浄水器の必要性を考える場合、水栓の形状確認が不可欠です。近年増えているシャワーホース引き出し式水栓やセンサー式タッチレス水栓には、標準的な蛇口直結型浄水器が取り付けられません。無理に取り付けようとすると水漏れ事故を起こし、退去時に多額の原状回復費用を請求されるリスクがあります。賃貸物件で水質に不安がある場合は、蛇口をいじらないポット型を選択するか、水栓メーカー純正の内蔵型カートリッジを採用しているか事前に確認することが賢明です。

井上 凛

井上 凛

シニアコンテンツプロデューサー

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest