エルレ「風の日」が心を救い続ける理由|細美武士の誕生秘話と深層
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インディーズ時代の2001年10月12日、ELLEGARDENの1stシングル『Bare Foot』のカップリング曲(トラック2)として「風の日」は世に放たれました。翌2002年4月3日発売の1stフルアルバム『DON'T TRUST ANYONE BUT US』にも再録され、バンド初期のアイデンティティを決定づける代表作となります。
当時、細美武士(Vo/Gt)はプログラマーなどの仕事を掛け持ちしながら極貧の下積み生活を送り、先行きの見えない焦燥感と孤独の中にいました。結成初期の楽曲の多くが全編英語詞で構成されていたエルレにおいて、「風の日」は極めてストレートな日本語で書き殴られた稀有なナンバーです。
音楽雑誌のバックナンバーや本人の回想によると、この曲が生まれた背景には「社会のレールから外れ、何者にもなれない自分自身への苛立ち」と「それでも音楽を諦められない執念」のせめぎ合いがありました。誰かに向けた説教でも、薄っぺらなポジティブシンキングでもなく、どん底にへばりついていた自分自身へ向けて吐き出された独白だったからこそ、虚飾のない生々しいリアリティが宿ったのです。