京都を支える国内シェア9割の真実!滋賀・高島扇骨の歴史と現在
京都を支える国内シェア9割の真実!滋賀・高島扇骨の歴史と現在に関する深掘り解説を分かりやすく解説いたします。
ネット上や一般消費者の間で頻繁に見受けられるのが、「京扇子と名乗っているのだから、骨から紙まで全部京都で作られているはずだ」という誤解です。しかし、工芸の世界における地域ブランドの定義を知ると、実態は大きく異なります。
経済産業大臣指定の伝統的工芸品としての「京扇子」の規定では、扇骨づくり、扇面貼り、組み立てなどの一連の工程が京都を中心とする地域で作られていることが要件となっていますが、扇骨の生産地として滋賀県高島市は正式にそのサプライチェーンの中核に位置づけられています。決して「京都産を偽っている」わけではなく、歴史的に京都文化圏の一部として高島が扇骨づくりを担ってきたという共存共栄の事実が、対外的に十分に知られていなかったに過ぎません。
また、「扇骨はただの竹の棒であり、どれも同じ」というのも大きな間違いです。海外製の大量生産品は、気候の異なる日本に持ち込まれると湿気や乾燥で反り返ったり、開きにくくなったりすることが少なくありません。日本の四季に合わせた乾燥・加工技術を経て作られる高島扇骨だからこそ、何年経っても滑らかに開閉し、扇面が傷みにくい品質を保ち続けることができるのです。