年金定期便が届かないのはなぜ?誕生月を過ぎても来ない原因と解決策
年金定期便が届かないのはなぜ?誕生月を過ぎても来ない原因と解決策についての疑問解決ガイドをお届けします。
ネット上のQ&Aサイトやソーシャルメディアでは、ねんきん定期便に関して事実とは異なる危険な俗説が散見されます。それらを鵜呑みにして放置すると、将来取り返しのつかない不利益を被る恐れがあります。
誤解1:「マイナンバーカードを作ったのだから、年金の住所変更手続きは一切不要」
これは半ば正しく、半ば誤りです。住民基本台帳と基礎年金番号が正常に紐づいている被保険者であれば、転居届を市区町村に出すことで年金機構側の住所も自動的に上書きされます。しかし、「基礎年金番号とマイナンバーの紐づけが未完了の人」や「住民票上の漢字と年金機構に登録された漢字表記が異なる人(外字や旧字体など)」は自動更新の対象外となります。この場合、本人が年金定期便の住所変更手続きを年金事務所や勤務先へ能動的に行わない限り、定期便は永遠に旧住所へ送られ続けます。
誤解2:「会社員で給与から厚生年金が引かれているなら、定期便など見なくても満額もらえる」
現場の社労士が最も警鐘を鳴らすのがこの過信です。給与明細で天引きされていても、事業主側が年金事務所への届出を怠っていたり、標準報酬月額の算定ミスをしていたりするケースが皆無ではありません。また、過去に旧姓で働いていた期間や、学生時代の納付特例承認期間が基礎年金番号に統合されていない「年金記録の脱落」は、定期便を実際に目視確認しなければ決して発覚しません。「届かないから見ない」という態度は、将来受給できるはずの老齢厚生年金を自らドブに捨てるに等しいリスクを孕んでいます。