黄色と赤を混ぜると何色に?配合比率の黄金比と濁らせない混色術
黄色と赤を混ぜると何色に?配合比率の黄金比と濁らせない混色術の詳細について、専門知識を基に徹底解説します。
ネット上の簡易的な解説記事では「赤と黄色を足せばオレンジ色になる」と一括りにされがちですが、これには重大な落とし穴が存在します。
最も典型的な誤解は、「どんな赤色と黄色を使っても同じオレンジになる」という思い込みです。先述の通り、プリンターインクの赤に相当するマゼンタ系の赤に、青みを帯びたレモンイエロー(冷たい黄色)を混ぜると、中間トーンで彩度が著しく落ちて灰褐色に近づいてしまいます。澄んだオレンジを狙うなら、「暖かみのある黄(ウォームイエロー)」+「黄み寄りの赤(ウォームレッド)」の組み合わせが不可欠です。
また、アクリル絵の具を使用する場合の「乾燥後の色変化」も見落とされがちです。アクリル絵の具に含まれるアクリルエマルジョン樹脂は、塗布直後は白濁しており、水分が蒸発して乾燥すると透明化します。そのため、混ぜた直後の濡れた状態よりも、乾いた後の方が1〜2トーン暗く濃く発色するという特性があります。パレット上で「少し明るすぎるかな」と感じる比率(黄色多め)で配合しておくことが、完成時のイメージギャップを防ぐ現場の知恵です。