ノンキャリアとは?警察・官僚の出世の限界と年収格差の真相
ノンキャリアとは?警察・官僚の出世の限界と年収格差の真相の基礎知識と応用に迫る! わかりやすい言葉で紐解きます。
公務員組織における「キャリア」と「ノンキャリア」の区別は、入庁時に受験した採用試験の種類によって決定されます。中央省庁におけるキャリア官僚とは、人事院が実施する国家公務員採用総合職試験(旧Ⅰ種試験)に合格し、本省庁に採用された幹部候補生を指します。一方、ノンキャリアとは国家公務員採用一般職試験(旧Ⅱ種・Ⅲ種試験)や専門職試験によって採用された職員全般の呼称です。
警察組織における構造も同様です。国家総合職試験に合格して警察庁に入庁した者が「キャリア」、国家一般職で警察庁に入庁した者が「準キャリア」、そして各都道府県警の採用試験に合格して現場に配属された警察官が「ノンキャリア」に分類されます。
組織全体を見渡した際、ノンキャリアの割合は実態として99%近くに達します。警察庁に所属する警察官約8,000人(皇宮護衛官含む)および全国約26万人の都道府県警察官のうち、キャリアと呼ばれる警察庁採用の総合職官僚は全国でわずか600人程度に過ぎません。圧倒的多数のノンキャリアが日々の治安維持や行政実務を最前線で支えているのが日本の官僚機構の基本構造です。
業務内容においても明確な住み分けがなされています。キャリア官僚の主な任務は、法案の作成、国家予算の折衝、各省庁間の政策調整といった大局的なマネジメントです。これに対し、ノンキャリア職員は窓口業務、許認可の審査、現場捜査、各種手続きの執行など、組織の屋台骨となる専門実務を一手に担っています。