近江鉄道でIcocaは使える?電車非対応の真相と今後の導入動向

近江鉄道でIcocaは使える?電車非対応の真相と今後の導入動向について分かりやすく解説いたします。専門家の見解をご覧ください。

では、実際に近江鉄道の電車を利用する際、どのように乗車手続きを行えばよいのでしょうか。駅の種別(有人駅か無人駅か)によって乗車プロセスが明確に分かれています。

【パターンA:有人駅から乗車する場合】
彦根駅、八日市駅、近江八幡駅などの主要駅には自動券売機および窓口が設置されています。

  1. 自動券売機で目的地までの運賃を確認し、現金で普通乗車券を購入する。
  2. 改札口で駅員に入鋏印(スタンプ)を押してもらうか、改札口をそのまま通過してホームへ向かう。
  3. 下車時は、有人駅なら改札の駅員に切符を渡し、無人駅なら列車の最前列ドアから降りる際に運転士の回収箱へ切符を投入する。

【パターンB:無人駅から乗車する場合(全駅の約9割)】
券売機がない無人駅では、事前の切符購入は不要です。

  1. 列車の後ろ側ドアから乗車する際、乗車口にある発券機から「整理券」を必ず1枚引き抜く。
  2. 走行中に車内前方の運賃表示板を確認し、手持ちの整理券番号に対応する運賃を把握する。
  3. 下車駅が近づいたら最前列のドアへ移動し、運賃表示板に表示された金額ちょうどと整理券を、運転士横の運賃箱へ同時に投入する。
  4. 有人駅で下車する場合は、運転士から清算証明を受け取るか、そのまま改札口へ進んで駅員に整理券と現金を支払う。

運賃箱には両替機が付属していますが、対応している紙幣は千円札のみです。二千円札、五千円札、一万円札の高額紙幣は車内では一切両替できません。無人駅から乗車して車内で高額紙幣しか持っていないことに気づいた場合、停車時間の制約から運転士も対応に苦慮し、運行遅延を招くリスクすらあります。乗車前には必ず小銭か千円札を用意しておくことが鉄則です。

なお、キャッシュレス決済への代替アプローチとして、近年はスマートフォンアプリを活用した「デジタル企画乗車券」の展開が加速しています。「ジョルダン乗車券」などの外部モビリティサービスを通じて、土休日乗り放題の「1デイスマイルチケット」などを事前クレジットカード決済で購入し、下車時にスマホ画面を提示する手法です。日常的な区間乗車のICタッチ決済には及ばないものの、観光利用であれば小銭いらずで乗車できる有力な回避策となっています。

松本 悠斗

松本 悠斗

サステナビリティ研究家

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。

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