「芸能界はオワコン」なのか?地上波の衰退とエンタメ激変の真相

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かつて日本のテレビ文化を黄金期へと導いたのは、間違いなく破天荒なお笑いと過激な企画だった。北野武が築き上げたシュールで鋭い毒舌や、松本人志が提示したコントの美学と即興の緊張感は、かつてのバラエティ番組の骨格を形作った。

しかし、現代の地上波バラエティ番組に当時の面影を探すのは難しい。視聴者からのクレームやBPO(放送倫理・番組向上機構)への配慮、スポンサー企業のコンプライアンス要求により、挑戦的な企画はことごとく排除された。北野武のように早くから映画制作へと軸足を移し、海外で確固たる評価を確立した先見の明を持つクリエイターがいる一方で、地上波の枠組みにとどまり続けた制作陣は表現の袋小路に迷い込んでいる。

いまや「安全で無難なクイズ番組」や「誰かを傷つけない旅番組」ばかりが画面を埋め尽くす。エッジの効いた笑いや知的な刺激を求める層が、地上波のバラエティから離れていくのは当然の帰結と言えるだろう。

中村 さくら

中村 さくら

マネー&キャリアエディター

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。

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