名優・蟹江敬三の妻の現在と素顔|家族を支えた闘病秘話と絆の全貌
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蟹江敬三さんと妻の馴れ初めは、彼がまだ役者として一本立ちする前の昭和40年代に遡ります。蜷川幸雄氏らと共に「現代人劇場」を結成するなど、前衛演劇の世界で情熱を燃やしながらも経済的には困窮を極めていた下積み時代、妻は愚痴一つこぼさずに家計と私生活を支え続けました。
俳優としてブレイクし、コワモテの悪役から人情味あふれる父親役まで演じ分けるようになった後も、家庭内における妻の立ち位置は変わりませんでした。長男の蟹江一平さんがバラエティ番組やトークショーで語った蟹江敬三さんの嫁・母にまつわるエピソードによると、家庭での蟹江さんは非常に不器用で、昭和の頑固親父そのものだったと明かされています。
「父は家では無口で気難しい一面もありましたが、母は底抜けに明るく、ユーモアで父の頑固さを包み込んでいました。父がどれだけ仏頂面をしていても、母の軽快なツッコミが入ると途端に家庭が和む。まさに蟹江家の太陽でした」と語られています。東京都内の自宅は、仕事で極限まで神経をすり減らす蟹江敬三さんにとって、唯一完全に鎧を脱げる安息の地となっていました。