「当該」と「該当」の決定的な違いとは?文面で恥をかかない使い分け
「当該」と「該当」の決定的な違いとは?文面で恥をかかない使い分けとはどんな影響があるのか? 主要なファクトを丁寧に紐解いて紹介します。
ビジネスチャットや社内通達で特に目立つのが、当該者と該当者の違いを意識せずに混同しているケースです。検索クエリでも疑問の声が多く寄せられる「該当者を当該者と書くのは間違いか?」という問いに対する答えは、文脈によって明確に誤用となると言わざるを得ません。
例えば、アンケート調査や社内公募で「条件を満たす人は返信してください」と呼びかける際、「当該者は期日までにご回答ください」と記述するのは不自然です。この時点ではまだ特定の誰かを指しているわけではなく、「アンケートの対象条件に当てはまる人」を募っている段階であるため、「該当者は期日までにご回答ください」とするのが筋道に適った日本語です。
逆に、「昨晩発生したシステム障害の対応にあたった当該者(=その対応をした張本人)にヒアリングを行う」という文脈であれば、すでに話題として特定されている人物を指すため「当該者」という言い回しが成立します。ただし、一般的には「当該担当者」や「当事者」と言い換える方が、より座りの良い表現になります。