氷が無性に食べたいのはなぜ?氷食症の原因と体からの危険サイン

氷が無性に食べたいのはなぜ?氷食症の原因と体からの危険サインについて専門的な視点から解説いたします。最新の情報をお届けします。

氷食症の疑いがある場合、最初に取るべきアクションは「精神論で氷を食べるのをやめようとすること」ではありません。鉄分という物理的な栄養素が欠乏している状態では、脳が強力な渇望指令を出し続けるため、気力だけで抑え込むことは極めて困難です。

受診すべき診療科の第一選択は、迷わず「一般内科」または「血液内科」です。問診の際には「無性に氷をバリバリ食べてしまう」という事実をはっきりと医師に伝えてください。血液検査では、一般的な赤血球数やヘモグロビン値だけでなく、血清鉄および「血清フェリチン値」の測定を必ず依頼することが早期改善への最短ルートとなります。過多月経や子宮筋腫など婦人科系疾患の自覚がある方、あるいは妊娠中の方は、かかりつけの「産婦人科」で相談するのが最もスムーズです。

鉄欠乏が確定した場合、内科的治療として鉄剤(経口薬または静脈注射)の投与が行われます。多くの臨床データにおいて、鉄剤の内服を開始してから数日から2週間程度で、あれほど強烈だった氷への執着が嘘のように消え去ることが証明されています。また、日々の食生活においても、吸収率の高いヘム鉄(赤身の肉や魚)を意識的に摂取し、鉄の吸収を促すビタミンCを同時に摂ることが再発防止の鍵を握ります。もし血液検査で全く異常が見られないにもかかわらず衝動が続く場合は、強いストレスによる心身症の可能性を視野に入れ、心療内科への相談を検討してください。

林 結菜

林 結菜

ライフスタイル編集者

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest