エスプレッソとは?苦いだけの誤解を解く本場の飲み方とドリップとの違い

エスプレッソとは?苦いだけの誤解を解く本場の飲み方とドリップとの違いの詳細について、専門知識を取りまとめてご紹介します。

淹れたてのエスプレッソの液面を覆う、ヘーゼルナッツ色のきめ細やかな泡の層。これをイタリア語で「泡」や「クリーム」を意味する「クレマ」と呼びます。エスプレッソのクレマとは、豆の中に閉じ込められていた二酸化炭素と、高圧によって溶け出した脂質やタンパク質が液体と激しく衝突し、微細なエマルション(乳化状態)を形成したものです。

クレマには主に3つの決定的な役割があります。

  • アロマを閉じ込めるフタ:立ち上る揮発性の芳香成分を液面でブロックし、飲む瞬間までカップの中に留め置く。
  • 保温効果:わずか30mlしかないデミタスカップ内の液体が急激に冷めるのを防ぐ断熱層として機能する。
  • ベルベットのような舌触り:液体と一緒に口に流れ込むことで、苦味の角を丸め、シルキーで滑らかなマウスフィールを演出する。

美しいクレマを安定して作り出すためには、エスプレッソ用深煎りコーヒー豆のコンディションが鍵を握ります。浅煎りの豆は豆内部の炭酸ガス発生量が少なく、クレマが薄く消えやすくなります。一方で、焙煎から適度なガス抜き期間(エイジング)を経た良質な深煎り豆を使用すると、スプーンで砂糖を乗せても数秒間沈まないほど弾力のある、分厚く艶やかなクレマが生み出されます。

山下 哲也

山下 哲也

自動車・モビリティライター

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。

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