葉山椒の佃煮の作り方|色鮮やかな緑と芳醇な香りを残す黄金比
葉山椒の佃煮の作り方|色鮮やかな緑と芳醇な香りを残す黄金比の重要ポイントをお届けします。役立つ情報がチェックできます。
市販の佃煮のように真っ黒に煮詰めるのではなく、若葉の美しい緑色を保ちながら芳醇な旨味を凝縮させるには、従来の「鍋に調味料と具材を入れてコトコト煮る」という常識を捨て去らねばなりません。植物の緑色色素である「クロロフィル」は、熱と酸に触れるとマグネシウムが脱落して暗褐色の「フェオフィチン」へと変化します。つまり、加熱時間を極限まで短縮することこそが、葉山椒の佃煮が黒くならない色止めのコツなのです。
料亭仕込みの味わいを家庭で完全に再現するための葉山椒佃煮の黄金比レシピは、調味料の比率を基準に組み立てます。
【基本の黄金比(葉山椒 正味100gに対して)】
・濃口醤油(または薄口醤油と半々):大さじ4(60ml)
・清酒:大さじ4(60ml)
・本みりん:大さじ2(30ml)
・砂糖(三温糖または上白糖):大さじ1(約9g)
※より明るいエメラルドグリーンに仕上げたい場合や、木の芽の佃煮の作り方を踏襲する場合は、濃口醤油の一部を薄口醤油に置き換え、みりんの比率をわずかに高めると美しい艶が生まれます。
調理における最大のハイライトは、葉山椒の佃煮失敗しない火加減のコントロールです。まず、平底の小鍋やフライパンに酒、みりん、砂糖、醤油を先に入れ、強火にかけます。葉山椒はまだ鍋に入れてはいけません。調味液を沸騰させ、泡が大きくなって少しとろみがつくまで、中火で約2分から3分しっかり煮詰めます。アルコール分を飛ばし、調味液の水分を事前に適度に蒸発させておくのが決定的な秘訣です。
煮汁にとろみがついたところで弱火に落とし、固く絞ってほぐした葉山椒を一気に投入します。菜箸で素早く全体に煮汁を絡め、火加減を弱中火にしてわずか1分から1分30秒だけ手早く炒り煮にします。鍋肌の煮汁が葉全体に均一に絡み、汁気が鍋底にうっすら残る程度で即座に火を止めます。余熱を遮断するため、すぐにバットや平皿に広げて粗熱を取ることで、色止めと芳醇な香りの両立が完璧に完成します。