チャイルドシートがない時の対処法|法律免除と代用品の安全性検証
チャイルドシートがない時の対処法|法律免除と代用品の安全性検証にまつわる役立つ知識を詳しく紐解きます。
ネット上には「チャイルドシートがない時」の対処法として、まことしやかに語られる危険な誤解が数多く散見されます。重大な事故を未然に防ぐため、代表的な3つの誤解を正しく解体しておきます。
誤解1:抱っこ紐(エルゴ等)で固定していれば抱っこ乗車でも安全?
「普段使っている抱っこ紐で子どもを大人の身体にしっかり密着させ、その上からシートベルトを締めればすり抜けないのではないか」という疑問を持つ方がいます。これは極めて危険な行為です。
抱っこ紐のバックルや布地は、歩行時の体重を支える強度はあっても、衝突時にかかる数百キログラムの衝撃力に耐えられる構造にはなっていません。プラスチックのバックルは一瞬で破断し、さらに大人の身体が前傾した際、抱っこ紐内の子どもが大人とシートベルトの間に強力に圧迫され、致命的な胸部・腹部破砕を招く原因になります。
誤解2:スマートキッズベルトは生後すぐの赤ちゃんでも使える?
携帯性に優れたスマートキッズベルトですが、何歳からでも使えるわけではありません。スマートキッズベルト安全性の公式基準および保安基準適合条件は、原則として「体重15kg以上〜36kg以下」「目安年齢3歳〜12歳」です。
骨盤や骨格が未発達な新生児や1〜2歳の乳幼児に使用した場合、衝突時にベルトが骨盤を乗り越えて柔らかい腹部に食い込む「サブマリン現象」を引き起こし、致命傷に至る恐れがあります。3歳未満の乳幼児には、いかなる理由があってもベルト型代用品は使用できません。
誤解3:ネット通販で大人気の1,000円台「携帯用シート」は合法?
大手ECモール等で「持ち運びに便利」「簡易チャイルドシート」として格安販売されている布製のベスト型製品には、国土交通省の安全基準(Eマーク)を満たしていない違法・未認証品が大量に紛れ込んでいます。国土交通省が行った検証実験でも、時速50kmの衝突衝撃でベルトの縫製が引き裂かれ、ダミー人形が車外へ放り出される凄惨な結果が記録されています。これらは道路交通法上の幼児用補助装置と認められず、警察の取り締まり対象となります。