なぜトラブルが続く?不幸を引き寄せる人の特徴と心理学の処方箋

なぜトラブルが続く?不幸を引き寄せる人の特徴と心理学の処方箋について見逃せない ポイントを分かりやすく解説いたします。

心理学の歴史を振り返ると、この現象の真理がより鮮明に見えてくる。精神分析の祖であるジグムント・フロイトは、人が過去のトラウマや未解決の葛藤を無意識のうちに何度も繰り返してしまう「反復強迫」の理論を唱えた。幼少期に傷ついた体験を持つ人は、慣れ親しんだ悲しみや恐怖の感覚を再現することで、無意識に精神のバランスを取ろうとしてしまうのだ。不運な環境こそが、彼らにとっての「慣れ親しんだ快適ゾーン」になってしまっているというパラドックスが存在する。

一方で、アルフレッド・アドラーが提唱した個人心理学の視点は対照的でありながら、実に鋭い示唆を与える。アドラーはトラウマの存在を否定し、「人は何らかの『目的』を果たすために不幸を選択している」と考えた。いわゆる「目的論」だ。不幸でい続けることによって、「他者からの同情を得られる」「失敗したときの言い訳ができる」「変化に伴う恐怖やリスクを回避できる」という隠された利得(二次的利得)を得ているという指摘である。大ベストセラー『嫌われる勇気』によって日本でも広く知られるようになったこの考え方は、自分が不幸を「引き寄せる」のではなく、「自ら引き寄せにいっている」という冷徹な現実を突きつけている。

渡辺 美咲

渡辺 美咲

ガジェット&アプライアンスライター

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。

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