おへそ周りはNg?女性ウエストの正しい測り方と失敗しない服選び
おへそ周りはNg?女性ウエストの正しい測り方と失敗しない服選びについて重要なポイントを解説いたします。専門家の見解をチェックしてください。
「会社の定期健康診断で測られたウエストが80cm近くてショックを受けたが、普段のスカートは64cmが入る……」と混乱した経験を持つ方は珍しくありません。この違和感の正体は、健康診断腹囲測定との基準違いにあります。
特定健診(メタボ健診)で行われる「腹囲」の測定は、内臓脂肪の蓄積状態をスクリーニングすることを目的としています。そのため、洋服作りの基準となる「一番くびれた細い位置」ではなく、厳密に「立位・軽呼気時のおへその高さ」を水平に一周して測る規定になっています。内臓や皮下脂肪が集まるおへそ周りを測る健診数値と、骨格上の最細部を測るファッション用のウエスト数値が乖離するのは、医学的にもアパレル設計的にも当たり前の現象なのです。
さらに洋服選びで失敗しないためには、ECサイトの商品スペック欄に記載されている「ヌード寸法」と「仕上がり寸法(製品寸法)」の概念を整理しておく必要があります。
・ヌード寸法:衣服を身につけていない、人体そのものの実寸。JIS規格のサイズ表記(例:ウエスト64cm)は通常この数値を指します。
・仕上がり寸法(製品寸法):縫製された洋服自体の外寸や内周実寸。平置き採寸×2で表記されることも多くあります。
服を着て呼吸をし、座ったり歩いたりするためには、人体実寸に対して「ゆとり量」が不可欠です。スカートパンツサイズ選びのコツとして、伸縮性のない布帛(ウーブン素材)のスラックスやタイトスカートの場合、ヌード寸法+2〜4cmの仕上がり寸法を選ぶのがジャストフィットの原則です。逆にストレッチ素材やウエストゴム仕様であれば、ヌード寸法と同等、もしくはマイナス1〜2cm設計のものでも快適に着用できます。
また、ボトムスの「股上の深さ(ライズ)」にも注意を払わなければなりません。ハイライズ(股上28cm以上)のパンツであれば「本来のウエストくびれ位置」の寸法が基準になりますが、ミッドライズ(おへそ付近)やローライズ(腰骨付近)のパンツを選ぶ際は、くびれではなく「実際にパンツの帯が乗る位置」をあらかじめメジャーで測り、その数値を製品寸法と突き合わせる必要があります。