世界一醜い魚は濡れ衣?ニュウドウカジカ本来の姿と過酷な深海生態
世界一醜い魚は濡れ衣?ニュウドウカジカ本来の姿と過酷な深海生態について詳しく解説いたします。専門家の見解をお届けします。
Q1:ニュウドウカジカとブロブフィッシュは全く同じ種類の魚ですか?
A1:広義には同義として扱われますが、厳密な分類上は「ウラナイカジカ科ニュウドウカジカ属」の近縁種を指し分けます。世界一醜い生物としてバズった有名な個体はオーストラリア・ニュージーランド沖に棲息する Psychrolutes marcidus です。一方、日本の水族館(アクアマリンふくしま等)で展示される機会が多いのは、北太平洋や日本近海に分布する近縁種の Psychrolutes phrictus です。体つきや深海適応の特徴は極めて類似しています。
Q2:ニュウドウカジカの寿命は本当に100年以上あるのですか?
A2:確実な長期飼育データは限られますが、同類群の深海極冷水域に生息するカジカ類の研究から、推定寿命は数十年から100年を超える長命であると考えられています。水温が氷点近く代謝が極小であるため、細胞の老化速度が極めて遅く、飢餓や低エネルギーに極限まで耐えられる生命システムを備えています。
Q3:アクアマリンふくしまに行けば必ず生きている姿を見られますか?
A3:いつでも常設で見られるとは限りません。水深数百メートルからの深海魚受入は、漁期や混獲時の状態、水槽搬送後の調子に大きく左右されます。常に生き生きとした個体が維持されているとは限らないため、生体展示の有無については訪問前にアクアマリンふくしまの公式Webサイトや公式SNSの最新飼育速報を確認することをおすすめします。
Q4:個人で水槽を用意してペットとして飼育することは可能ですか?
A4:一般家庭での飼育は事実上不可能です。常時水温を2〜4℃に冷やし続ける莫大な電気代と大型冷却装置が必要なだけでなく、減圧を経た個体が受ける細胞ダメージを回復させるための巨大な循環濾過設備が求められます。商業ルートでの生体入手も不可能ですので、ぬいぐるみなどのグッズで愛でるのが現実的です。