体育館の壁にあるハシゴ「肋木」とは?設置理由と医療・運動効果の真相
体育館の壁にあるハシゴ「肋木」とは?設置理由と医療・運動効果の真相とは一体何なのか? 詳しい意味を丁寧に紐解いて紹介します。
ネット上の質問サイトやSNSで「体育館の壁にあるハシゴの名前が思い出せない」という投稿が定期的にトレンド入りします。この器具の正式名称は「肋木」と書き、読み方は「ろくぼく」と読みます。英語圏では「Stall Bars」または「Wall Bars」と呼ばれ、世界中のジムやリハビリ施設で標準的に導入されています。
漢字の由来には諸説ありますが、横木が幾重にも並ぶ形状が人間の胸骨と肋骨(あばら骨)の並びに酷似していること、そしてこの器具自体が「胸郭(肋骨周り)を広げて呼吸機能を高める」目的で作られたことから名付けられました。
全国の小中学校や高校の体育館に肋木が標準装備された背景には、国家レベルの体育政策が存在します。明治時代末期から大正時代にかけて、文部省(当時)は欧州から理論的な体育体系を導入するなかで、姿勢改善と呼吸器疾患の予防に絶大な効果を持つ器具として学校建築基準に肋木を組み込みました。当時の日本人の体格向上、とりわけ結核などの感染症に打ち勝つための強固な胸郭と体幹をつくることが、学校体育館に肋木が並んだ決定的な理由です。