緊張を1分でほぐす決定版!面接・本番の震えを止める裏技と科学
緊張を1分でほぐす決定版!面接・本番の震えを止める裏技と科学を徹底追究! 読者が気になる 重要ポイントを分かりやすく展開します。
インターネット上の情報には、生理学的に逆効果を招く誤解が散見されます。最も典型的な誤解が「緊張したら大きく息を吸い込むべき」という言説です。
過緊張状態の人間は、すでに呼吸が浅く頻拍になっており、肺に空気が溜まりやすい状態にあります。ここでさらに「大きく吸おう」とすると、血中の二酸化炭素濃度が下がりすぎて過換気に近い状態を招き、かえって動悸やめまいが悪化します。正しくは「まず限界まで吐ききること」です。息を完全に吐ききれば、横隔膜の弾性によって新鮮な空気は自然と肺に入ってきます。
もう一つの重大な盲点が、「緊張を完全にゼロにすれば最高のパフォーマンスが出せる」という思い込みです。心理学の基本法則である「ヤーキーズ・ドットソンの法則」が示す通り、覚醒度(緊張感)が低すぎても集中力や注意力は低下します。最適なパフォーマンスは、適度な緊張・覚醒レベルにおいて発揮されます。
ハーバード・ビジネス・スクールのアリソン・ウッド・ブルックス准教授によるあがり症克服の心理学研究では、スピーチ前に「私は落ち着いている」と言い聞かせたグループよりも、「私はワクワクしている(I am excited)」と唱えて興奮状態を前向きに捉え直したグループのほうが、客観的評価において有意に高い成果を収めたことが証明されています。ドキドキする感覚は「恐怖」ではなく「身体が本気を出そうとしているエネルギー」と捉える認知の書き換え(リアプレイザル)こそが最大の特効薬です。